インビザラインで歯が動く仕組みは、歯列を光学機器で読み取り、コンピューター上で3dシュミレーションし、各歯を僅か(約0.25mm)づつ動かして、1度に複数個(平均40~50個)のマウスピースを作成します。ひとつのマウスピースは約2週間ほど使い、次の段階のマウスピースに変更します。

マウスピース矯正で歯が動く原理

マウスピース矯正の原理

糸ノコで石膏模型を一歯ごと分離
糸ノコで石膏模型を一歯ごと分離

糸ノコを使って石膏模型を一歯ごと分離

石膏模型上で歯と歯の間に極めて遅い糸鋸で切れ目を入れ、すべての歯をバラバラにします。

目標の歯並びに近づけるため、各歯を約1mm動かした状態でワックスにた固定し、新たに出来上がった石膏模型上でマウスピースを作成します。

もし、バラバラになった各歯の石膏模型を2mm以上動かした状態で固定すると、出来上がったマウスピースは口腔内に挿入出来ないばかりか、仮に挿入出来たとしても、強い痛みが出てしまいます。

約1ヶ月して、再び上下歯列の印象採得を行い、同様の作業を行い、徐々に歯を動かします。

これを数回(数ヶ月)繰り返すことで綺麗な歯並びに仕上げることが出来るのです。

インビザラインの原理

インビザライン
インビザライン

3Dプリンターでマウスピース作成

透明なマウスピースを口の中に装着するだけで綺麗な歯並びになるマウスピース矯正の代表的な製品のインビザラインです。

上下歯列の印象採得(型取り)を行い石膏模型からマウスピースを作るという原理は説明した通りですが、現在では技術の進歩に伴い、歯列を光学機器で読み取り、コンピューター上で各歯を僅かに動かして3Dプリンターでマウスピースを作成しています。

最初の歯列模型から徐々に歯を動かした状態(約0.25mm) を3dシュミレーションし、1度に複数個(平均40~50個)のマウスピースを作成します。

99個のマウスピースが一度の型取りで作成できる最大の枚数です。仮にそれ以上必要になる場合には改めて型取りをして作成することになります。

ひとつのマウスピースは約2週間ほど使い、次の段階のマウスピースに変更します。

従って全顎矯正で必要な治療期間は2年から3年ということができます 。

アタッチメントの役割

アタッチメント
アタッチメント

歯の動きをコントロール

インビザラインではアタッチメントと呼ばれるレジン製の小さな突起物を歯に接着します。

アタッチメントの目的は歯の動きを術者の思い通りにコントロールするためのものです。

従ってアタッチメントを付ける歯の選択や位置によって歯列の動きが異なるため術者の技量が問われるところです。

歯科矯正は個々の骨格により歯の動きが全く異なるため、術前の診断と治療計画が重要で、インビザラインによる歯科矯正に於いても、どこの歯科医院で行なっても結果が同じということではないのです。

歯科技工士の手がほとんど関与しない歯科技工の工程は、技術革新がなせる技と言えます。

※しかし、歯列矯正をしていることが外部から分からないインビザラインには、適応出来る症例がある程度限られるのが欠点です。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、矯正装置の見た目が気になるという方でも、審美性に配慮した目立たないマウスピース矯正装置をご用意しております。患者さま一人ひとりの口腔内状況を拝見した上でご要望をしっかりと聞き、痛みの少ない無理のない治療計画をご提案いたします。江戸川区篠崎でマウスピース矯正のインビザライン治療をご検討の方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

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メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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